Nagaraj — Day Face Oil
13種の厳選オイルについて
昼の肌のために選び抜いた、
オイル9種と精油4種。
知るほど深い、厳選オイルの話。
01アーユルヴェーダのオイルとは?
仕組みがわかると、もっとおもしろい
「アーユルヴェーダのフェイスオイル」と聞くと、なんとなく良さそう、で終わってしまいがちです。けれどここには、数千年かけて組み上げられた、はっきりした理屈があります。どのオイルを、なぜ、どの時間に使うのか。それがわかると、朝いちばんに手に取るオイルが違って見えてきます。
朝専用のオイル?
朝から夕方まで活動する時間に使うオイルは、さまざまな刺激に対応する力がある必要があります。この昼用オイルは、肌を守り、艶、ハリを与えながら、肌を優しくケアする植物オイルを厳選して配合しました。
02アーユルヴェーダから見た、このオイルの役割
アーユルヴェーダでは、人のからだを「ヴァータ(風)」「ピッタ(火)」「カパ(水)」という3つのはたらきのバランスで捉えます。
| はたらき | 増えすぎると | |
|---|---|---|
| ヴァータ(風) | 動き・乾燥 | 乾燥、カサつき、キメの乱れ |
| ピッタ(火) | 熱・変換 | ほてり、肌の熱っぽさ、肌の赤み |
| カパ(水) | 重さ・うるおい | 毛穴の詰まり、べたつき |
日中の肌で気になりやすいのは、多くの場合ヴァータとピッタです。冷房の風や乾いた外気で肌がつっぱる——これはヴァータが増えた状態。日ざしを浴びて肌が熱っぽく感じる——これはピッタが増えた状態と考えられてきました。
この処方は、その両方に手が届くよう組まれています。
- ヴァータを鎮める、温める性質のオイルセサミオイル、フランキンセンス。乾燥に寄り添い、うるおいで満たします。
- ピッタを鎮める、冷やす性質のオイルココナッツオイル、ハイビスカス、ツボクサ、サンダルウッド。こもった熱をやわらげ、肌をすこやかに保ちます。
- そこに、昼を支えるオイルを配合しますホホバオイル、マルラオイル、バオバブオイル。光や空気にふれても変化しにくいオイルです。
温めるオイルと、冷やすオイル。相反するものを同時に置くのが、この処方の設計です。そのうえで、朝から夕方まで肌にのせていられるものだけを選び、日ざしに反応しやすい柑橘系の精油は使っていません。
03配合オイル 詳細
各オイルの「ドーシャへの働き」欄 ── ↓ = そのドーシャを鎮める(下げる)/ ↑ = そのドーシャを増やす(上げる)/ ↓↓ = とくに強く鎮める/ — = 中庸
ハイビスカスオイル
化粧品表示名:ヒマワリ種子油、ハイビスカス花エキス
- サンスクリット名
- ジャパ(Japa)
- 性質
- 冷性(冷やす)/軽く、さらりとした
- ドーシャへの働き
- ヴァータ(風)—ピッタ(火)↓カパ(水)↓
- 働き
- 顔のほてりや熱をやわらげ、肌にハリを与える
- 主な成分
- アントシアニンなどのポリフェノール類
- この処方での役割
- 肌につやを与え、キメを整える
インドで「ジャパ」と呼ばれる赤いハイビスカスは、寺院に捧げられる花であると同時に、昔から美容のお手入れに親しまれてきた植物です。冷やす性質をもつとされ、ほてりやすい季節の処方に選ばれてきた背景があります。
頭皮・ヘア用オイルでは種子から搾ったオイルを使っていますが、このオイルの処方で使うのは花びら。花びらをヒマワリの種子のオイルにじっくり浸し、その色と成分を移したものです。花の赤を生むアントシアニンなど、ポリフェノール類を含むことが知られています。
肌につやを与え、キメを整えて、光を均一にまとう肌をつくります。
ホホバオイル
化粧品表示名:ホホバ種子油
- サンスクリット名
- なし(北米の砂漠に育つ植物)
- 性質
- 中庸/軽く、なめらか
- ドーシャへの働き
-
ヴァータ(風)↓ピッタ(火)↓カパ(水)—現代のアーユルヴェーダ・スキンケアでの位置づけ
- 働き
- どの体質にもなじみやすく、肌を守る
- 主な成分
- ワックスエステル(液状のワックス)
- この処方での役割
- 処方の土台。肌の水分の蒸発を防ぐ
ホホバは、北米の乾いた砂漠で育つ低木です。アーユルヴェーダの古典には登場しませんが、どの体質にもなじみやすいことから、現代のアーユルヴェーダ・スキンケアでは欠かせないオイルになっています。
成分としては、厳密にはオイル(油脂)ではなく液状のワックス。人の皮脂にも含まれるワックスエステルに近い構造をもち、肌なじみのよさで知られています。植物オイルのなかでもきわめて酸化しにくいのも、この構造によるものです。
この処方の土台を担うオイルです。肌の水分の蒸発を防ぎ、朝のせたうるおいを夕方まで保ちます。
月見草オイル
化粧品表示名:月見草油
- サンスクリット名
- なし(北米原産の植物)
- 性質
- やや冷やす/軽く、なめらか
- ドーシャへの働き
-
ヴァータ(風)↓ピッタ(火)↓カパ(水)↑現代のアーユルヴェーダ・スキンケアでの位置づけ
- 働き
- 乾燥と熱っぽさの両方に寄り添う
- 主な脂肪酸
- リノール酸/γ-リノレン酸
- この処方での役割
- 肌荒れを防ぎ、すこやかに保つ
夕方に花をひらき、朝にはしぼむ——その姿から名がついた月見草は、北米原産の植物です。アメリカ先住民が暮らしのなかで用いてきた歴史があり、アーユルヴェーダの古典には登場しません。
成分上の特徴は、γ-リノレン酸を含むこと。ほとんどの植物オイルには含まれず、月見草やボラージなど、ごく限られた植物にしか見られない脂肪酸です。
乾燥や外気にさらされてゆらぎがちな日中の肌に、うるおいを与え、肌荒れを防ぎます。
ツボクサ
化粧品表示名:ツボクサエキス
- サンスクリット名
- マンドゥカパルニ(Mandukaparni)
- 性質
- 冷性(冷やす)/軽い
- ドーシャへの働き
- ヴァータ(風)↓ピッタ(火)↓↓カパ(水)↓
- 働き
- ラサーヤナ(若々しさを保つもの)。熱を鎮める長寿のハーブ
- 主な成分
- アシアチコシド、マデカッソシドなどのトリテルペン類
- この処方での役割
- 日中の肌をすこやかに保つ
サンスクリットで「マンドゥカパルニ」。インドやスリランカでは水辺に自生し、食卓にものぼる身近な植物ですが、アーユルヴェーダではラサーヤナ——若々しさを保つもの——を代表する長寿のハーブです。冷やす性質をもち、熱を帯びたピッタを鎮めるとされてきました。
近年、韓国コスメを中心に「CICA(シカ)」の名で知られるようになった植物の正体でもあります。アシアチコシドやマデカッソシドといったトリテルペン類を含むことが、化粧品の分野で長く研究されてきました。
日ざし、冷房、外気。朝から夕方まで刺激にさらされる肌を、すこやかに保ちます。
セサミオイル
化粧品表示名:ゴマ油
- サンスクリット名
- ティラ(Tila)
- 性質
- 温性(温める)/重さと、深く行きわたる性質
- ドーシャへの働き
- ヴァータ(風)↓↓ピッタ(火)↑カパ(水)↑
- 働き
- 乾燥と冷えをやわらげ、落ち着きをもたらす。伝統的なオイル処方の土台
- 主な脂肪酸
- オレイン酸・リノール酸/セサミンなどの抗酸化成分
- この処方での役割
- 温める側を受けもつ。乾燥に寄り添い、肌を養う
アーユルヴェーダのオイルマッサージ「アビヤンガ」で、古くから最初に挙げられてきたのがセサミオイルです。温める性質をもつとされ、乾燥に傾きやすい状態——ヴァータ——を落ち着かせるベースとして、数千年にわたって使われてきました。
成分としては、オレイン酸とリノール酸をバランスよく含み、さらにセサミンなどゴマ特有の抗酸化成分をもつことが知られています。植物オイルのなかでも比較的酸化しにくく、防腐剤を使わず、朝から夕方まで肌にのるこの処方にとって大切な性質です。
冷やすオイルが多く並ぶこの処方で、温める側を受けもっています。乾燥に寄り添い、肌をうるおいで満たします。
ザクロオイル
化粧品表示名:ザクロ種子油
- サンスクリット名
- ダディマ(Dadima)
- 性質
- 中庸/甘みと、ひきしまった渋みをあわせもつ
- ドーシャへの働き
-
ヴァータ(風)↓ピッタ(火)↓カパ(水)↓甘いザクロは、3つすべてを乱しにくいとされる
- 働き
- からだを養い、バランスを整える果実として重んじられてきた
- 主な脂肪酸
- プニカ酸(全体の約7割)
- この処方での役割
- 肌にはりを与える
サンスクリットで「ダディマ」。アーユルヴェーダの古典にもたびたび登場する果実で、甘いザクロは3つのドーシャのどれも乱しにくいものとして重んじられてきました。
そのオイルは、ザクロの小さな種子から搾られます。主成分のプニカ酸は、ほかの植物にはほとんど見られない脂肪酸。1つの実から採れる量はわずかで、希少なオイルとして知られています。
この処方では、肌にはりを与え、みずみずしい印象へ導く役割を担っています。
バオバブオイル
化粧品表示名:バオバブ種子油
- サンスクリット名
- なし(アフリカ原産の植物)
- 性質
- 中庸/しっとりとなめらか
- ドーシャへの働き
-
ヴァータ(風)↓ピッタ(火)↓カパ(水)—現代のアーユルヴェーダ・スキンケアでの位置づけ
- 働き
- 乾いたところを満たし、やわらげる
- 主な脂肪酸
- オレイン酸・リノール酸・パルミチン酸
- この処方での役割
- うるおいで満たし、乾燥を防ぐ
アフリカのサバンナにそびえるバオバブは、「生命の木」と呼ばれる聖樹です。乾季に備えて幹に水をたくわえ、数千年を生きる木もあります。強い日ざしと乾いた大地で育つ植物の、種子から得られるオイルです。
成分としては、オレイン酸・リノール酸・パルミチン酸をバランスよく含むのが特徴。しっとりとなめらかに伸び、酸化しにくいオイルとして知られています。
乾燥しやすい日中の肌をうるおいで満たし、乾燥を防ぎます。
マルラオイル
化粧品表示名:スクレロカリアビレア種子油
- サンスクリット名
- なし(南アフリカ原産の植物)
- 性質
- やや重く、なめらか
- ドーシャへの働き
-
ヴァータ(風)↓ピッタ(火)—カパ(水)↑現代のアーユルヴェーダ・スキンケアでの位置づけ
- 働き
- 乾燥に寄り添い、肌をやわらげる
- 主な脂肪酸
- オレイン酸(全体の7割以上)
- この処方での役割
- 伸びとつや。処方全体を安定させる
マルラは南アフリカに育つ木で、その実は現地の暮らしに深く根づいてきました。実の核から採れるオイルは、昔から肌や髪の手入れに使われてきたものです。
成分上の特徴は、オレイン酸が全体の7割を超えること。抗酸化成分も含み、植物オイルのなかでも酸化に強いことで知られています。
肌にのびよく広がり、つやを与えます。光や空気にふれる昼の処方全体を、安定させる役割も担っています。
ココナッツオイル
化粧品表示名:ヤシ油
- サンスクリット名
- ナリケラ(Narikela)
- 性質
- 冷性(冷やす)/重さとなめらかさをもつ
- ドーシャへの働き
- ヴァータ(風)↓ピッタ(火)↓↓カパ(水)↑
- 働き
- こもった熱を鎮め、うるおいで満たす
- 主な脂肪酸
- ラウリン酸をはじめとする中鎖脂肪酸
- この処方での役割
- 冷やす側の要。軽やかな感触を添える
暑さのこもる南インドで、毎日の手入れに使われてきたココナッツオイル。アーユルヴェーダでは熱を鎮める、冷やす性質のオイルとされ、日ざしの強い季節に選ばれてきました。肌が熱っぽく感じるとき——ピッタが増えた状態に寄り添うオイルです。
成分としては、ラウリン酸を主体とする「中鎖脂肪酸」に富むのが特徴。飽和脂肪酸が中心の構成で、酸化しにくい性質をもっています。
日ざしを浴びる昼の肌のために、冷やす側の要として配合しました。処方全体に軽やかな感触を添えています。
サンダルウッド
化粧品表示名:ビャクダン油
- サンスクリット名
- チャンダナ(Chandana)
- 性質
- 冷性(冷やす)/軽く、澄んだ
- ドーシャへの働き
- ヴァータ(風)↑ピッタ(火)↓↓カパ(水)↓
- 働き
- 熱を帯びた高ぶりを鎮める。心と肌の両方を静める香り
- 香りの主成分
- サンタロール
- この処方での役割
- 香りの芯。静けさをつくる
サンスクリットで「チャンダナ」。インドでサンダルウッドは、寺院で焚かれ、額に塗られてきた聖なる香木です。アーユルヴェーダでは冷やす性質をもつとされ、ほてりやすい肌の処方にも古くから用いられてきました。
香りは、甘さとほのかな乳のような丸みをもつ、深く長く残るウッディノート。この処方の香りの芯として、一日のはじまりに静けさをつくります。
フランキンセンス
化粧品表示名:ニュウコウジュ油
- サンスクリット名
- クンドゥル(Kunduru)
- 性質
- 温性(温める)/軽く、澄んだ
- ドーシャへの働き
- ヴァータ(風)↓ピッタ(火)—カパ(水)↓
- 働き
- 呼吸を深め、心を落ち着かせる
- 香りの主成分
- α-ピネンなどのモノテルペン類
- この処方での役割
- 香りに甘さと奥行きを添える
日本では「乳香」の名で知られる、ボスウェリアの木の樹脂です。古代エジプトの神殿でもインドの儀式でも焚かれてきた、人類がもっとも古くから使ってきた香りのひとつ。アーユルヴェーダでは温める性質をもつとされます。
香りは、樹脂ならではの甘さと、澄んだ清らかさ。サンダルウッドの深さに奥行きを添え、朝の香りをやわらかくまとめています。
ローズマリー
化粧品表示名:ローズマリー葉油
- サンスクリット名
- なし(アーユルヴェーダの古典に登場しない植物)
- 性質
- 温性(温める)/軽く、すっきりとした
- ドーシャへの働き
-
ヴァータ(風)↓ピッタ(火)↑カパ(水)↓↓現代のアーユルヴェーダ・アロマテラピーでの位置づけ
- 働き
- 重さを晴らし、頭をすっきりさせる
- 香りの主成分
- 1,8-シネオール、カンファー
- この処方での役割
- 朝の清涼感。13種のなかでカパを受けもつ
ローズマリーは地中海沿岸を故郷とする植物で、アーユルヴェーダの古典に登場する素材ではありません。それでも加えているのは、朝の空気のような清涼感のためです。
香りの主成分は1,8-シネオールとカンファー。13種のなかで、重さ——カパ——を晴らす役割を受けもつのは、このオイルです。
ゼラニウム
化粧品表示名:ニオイテンジクアオイ油
- サンスクリット名
- なし(アーユルヴェーダの古典に登場しない植物)
- 性質
- やや冷やす/穏やか
- ドーシャへの働き
-
ヴァータ(風)↓ピッタ(火)↓カパ(水)—現代のアーユルヴェーダ・アロマテラピーでの位置づけ
- 働き
- 気持ちのバランスを整える
- 香りの主成分
- シトロネロール、ゲラニオール
- この処方での役割
- 香り全体をまとめる、花の甘さ
ゼラニウムは南アフリカ原産の植物で、アーユルヴェーダの古典には登場しません。現代のアロマテラピーでは、気持ちのバランスを整える香りとして親しまれています。
香りの主成分はシトロネロールとゲラニオール。ローズにも通じる、やわらかな花の甘さです。サンダルウッド、フランキンセンス、ローズマリー。合成香料を使わず、この4つだけで、朝のひとときの空気を組み立てています。
04全成分表示
スクレロカリアビレア種子油、ザクロ種子油、月見草油、
ハイビスカス花エキス、ツボクサエキス、ビャクダン油、
ニュウコウジュ油、ローズマリー葉油、ニオイテンジクアオイ油
055000年の知恵
アーユルヴェーダが体系づけられたのは、およそ5000年前。人々は観察と分類だけで、素材の性質と人の状態を同じものさしで測れるようにしました。
どのオイルを、どの時間に使うか。その知恵が、昼と夜で分けたこの処方の出発点です。
※ 本ページはアーユルヴェーダにおける伝統的・文化的な位置づけ、および各成分について一般に知られている性質をご紹介するものであり、本製品の効果・効能や医薬品的な作用を示すものではありません。ドーシャへの働きに関する記載は、アーユルヴェーダの古典的な文献および伝承にもとづく分類の紹介です。効果・効能に関する表現は、化粧品として認められた範囲にとどめています。